裁定取引とは

裁定取引とは、市場間や現物・先物間などの価格差を利用する取引。

かの紀伊国屋文左衛門は“裁定取引”で大儲けした。当時、江戸のみかんは紀州から船で運ばれていた。ところが、ある年の冬、海が荒れて紀州から船が出せなくなり、江戸ではみかんがなくなった。

一方、紀州ではみかんが山積みになった。文左衛門は、チャンスありとみた。

紀州ではみかんが余っているから安く買え、江戸ではみかんが不足しているから高く売れるからだ。

文左衛門は、死を覚悟で船を出し、嵐の海を乗り切り、江戸へみかんを運んだ。

目論見どおり彼は大儲けをした。文左衛門は、値段の安い紀州で買い、値段の高い江戸で売るという裁定取引を行なったのだ。

同様になんらかの原因で日経平均の現物が割安で、先物が割高になったとしよう。

文左衛門なら、日経平均というものを値段の安い現物市場で買い、値段の高い先物市場で売るだろう。これが日経平均の現物と先物の裁定取引だ。



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